Allen式 麻雀 点数計算
日本リーチ麻雀の点数計算に ついては、Allenは いろいろ おもうことが ある。自作麻雀アプリでは、独自の方式を実装した。
三麻の 点数計算は、おおむね 「符計算」「自摸和の 点数」「翻数と点数の 対応」「役ごとの 価値」の 4項目から なっている。以下、それぞれに ついての Allenの 気もちと、くわえた 改変とを、解説してゆく。
符計算
当初から 符計算は実装していない。翻数のみで点を きめている。
- 10符 単位に きりあげており、精密さが ない。
- 70符以上の 和了は まれ。かといって 一部雀荘のように 60符を上限にするのも、恣意的だ。
- 門前清での ピンフの 自摸和を 20符に するのも、副露した ピンフ形を 30符に するのも、恣意的。
- 七対が 25符なのも 例外的。たまたま 「ニコニコ」の 語呂あわせに なっているが。
- 「愚形まち」に つける 2符は いらない、と Allenは 感じている。あっても なくても、良型 聴牌を ねらう、という 手づくりの 基本は かわらない はずだ。
- 三麻では 満貫以上の和了が おおいため、符計算の重要性が おちている。
- 符計算を なくすなら、ピンフの 定義からも その なごりを けすのが 自然か。はじめは 「順子4つの手は すべて ピンフ」と していたが、違和感を いだいた ユーザーが いたため、従来のものに あわせた。
- 符計算が ないことと、および Allenは 杠ドラも けしたため、杠の メリットが かなり うすくなる。それを おぎなうため、暗杠1つに 1翻 あたえる、などが かんがえられるが、採用実績が すくなく、しっくり こない。
自摸和の点数
「天鳳」などの 「ツモ損」方式は Allenに とっては 変である。3人しか いないのに 4人のときの 点数を 適用するのは 奇妙だ。また、門前清自摸和や 三暗刻・四暗刻 の役の存在に 象徴されるように、基本的に 麻雀では ツモ和は ロン和より 格上である。Allenは 以前 大三元&四暗刻の W役満を 和了したが、48000点しか えられなかった。
そこで Allenは 「関西三麻」の方式を もとにする。すべて 1千点単位で、つみ棒は 1千点/本。自摸和と ロン和は 等価、を 徹底するため、以下の改変を くわえた:
- 親が3千点の自摸和を したら、南家から 2千点、西家から 1千点、と する。
- つみ棒が あるときの 自摸和は、つみ点を くわえた 和了点を 2人で わける。例: 子が 1本場で 満貫を 自摸ったら、9千点を 1:2に わけて、「3k/6k」と なる。
以下に 明文化する:
- 親の 2n 千点は、n 千オール。
- 親の 2n+1 千点は、南家から n+1 千点、西家から n 千点。
- 子の 3n 千点は、親から 2n 千点、子から n 千点。2:1 に わける。
- 子の 3n+1 千点は、親から 2n 千点、子から n+1 千点。ただし n=0なら、親から 1千点。
- 子の 3n+2 千点は、親から 2n+1 千点、子から n+1 千点。
したがって、子の役満自摸は 0本場なら 「11k/21k」と なる。また、3倍役満の自摸和は、単に3倍して 「33k/63k」では なく、96kを 1:2に わけて 「32k/64k」と する。
翻数と点数の 対応
世間の方式では、満貫以上は 1翻ごとに 差を つけていない。そのため、裏ドラが のっても ムダに なることが ある。8翻からだと、2翻 ふえても 点が ふえない。符計算が あるなら、「3翻70符→5翻」も 該当する。
そこで、Allenは 「翻数x2千点 (親は 3千点)」の式に する。かぞえ役満は 16翻と なる。
翻数と 点数が 線形に なることで、立直の 価値が おちる。
役満は 16翻として 実装している。
役ごとの 価値 (翻数)
さいわい、役の 価値 (翻数) は、日本 全土で ほぼ 統一されている。そのため、毎回 確認しなくて よい、おぼえなおさなくて よい、という 利点が ある。しかし、この役は たかすぎる、やすすぎる、こういう 役を 追加して ほしい、などと 意見が でることも ある。じっさい、中国麻雀 (MCR)、四川麻雀、東天紅、アメリカ麻雀、マレーシア麻雀、などでは、採用役も それらの価値も まったく ことなっている。
Allenは 以下のように 改変した:
- 混老は 3翻 (対々か七対と あわせて 5翻) とする。2翻では、門前清 (四暗刻で ないとき) なら チャンタの 翻数と かわらないのが 奇妙。
- 純チャンタは 4翻 (なくと 3翻) とする。三麻では チーが ないし、万子が ないため 三色同順が できず、きわめて 不遇である。
- 九連は 24翻とする。三麻では 清一色は かぞえ役満に なりやすいため、九連が ただの 役満では、存在感が うすい。役満祝儀が あれば 別だが。
- 三連刻 (2翻)、四連刻 (8翻) を くわえる。
- 一色三順 (3翻、なくと 2翻)、一色四順 (24翻) を くわえる。同一順子3つ あるのに 一杯口として あつかうのは 直感的で ない。